こんにちは。塾長の松下です。
前回の続きです。
基本となる問題集選びは、学力に合っていて、使いやすそうなものを選べばいいのですが、その1冊で安心はできません。たとえば、中学2年生の数学の問題集ですと、一般的には
式の計算→連立方程式→一次関数→平行と合同→確率 となっています。
どの生徒にも得意不得意があり、他の分野はできるが、連立方程式だけがどうしても苦手な子もいます。1冊の問題集を終わらせてもまだ理解が不十分であったり、自信がないためもっと多くの問題をやってみたいとなった場合に、新しく問題集を渡しても連立方程式以外の問題は必要ないため、その問題集を有効に活用できません。連立方程式だけの問題集があればいいのですが、そこまでピンポイントのものはなかなかありません。ですから、このような生徒に対しては、連立方程式だけを集めた、さらに連立方程式の中でもこの生徒が苦手なパターンの問題だけを集めた問題集を作って渡すのです。
生徒たちが苦手とする科目、分野はさまざまです。計算が苦手な生徒でも、わり算が苦手な生徒、分数の計算が苦手な生徒、それぞれ細かい部分は異なってきます。ですから、そういった細かい弱点や苦手な部分をしっかりと見つけてあげて、それらを克服できるような問題を作成することが、その生徒に合った理想の問題集であり、最も効果的であると考えます。
完全に理解できていて、できる問題を何問も解いて時間を使うのではなく、理解できていない問題をできるようになるまで解くことに時間を使えば、弱点の克服、そして克服したことにより自信も得ることができ、とても効果的な勉強ができます。
学校ではなかなかそういった勉強はできないでしょうが、塾ではできるだけそれぞれの生徒にとってベストな問題を解かせてあげ続けたいと思います。
コメントをお書きください